FC2ブログ

パルミラ

2010/6/11 金
休日のため店が軒並み閉まっていて、ダマスカスの町全体がひっそりしている。
今日はバスでパルミラへ移動する。ダマスカスを離れる前に市街にある軍事博物館を見ておこうと思い朝食後に出掛けたのだが、何故か見当たらない。英語の話せる人をようやく見つけて聞いてみたら、軍事博物館は閉鎖されていた・・・見つからんわけだ。
シリア各方面行きの長距離バスが出るハラスタ・バスターミナルまでは市街から3、4km。歩くのはしんどいのでバスかセルビスを使いたいところ。
とあるバス停に佇んでいたら一台のセルビスが止まってくれ、ハラスタに行くバスは向こうから出ると教えてくれた上そのバス停までまたもやタダで乗せてくれた。シリア人の懐の深さに感謝するばかりである。
シリアはエジプトやヨルダンとはまったく雰囲気が異なり、とにかく人が寡黙である。寡黙で無骨、パッと見怖そうでどことなく取っ付き難そうなのだが、実は底抜けに親切、まさに自分の持っているムスリムのイメージにピッタリ!もしアラビア語が話せたらどんなに楽しいことか。
バス停から路線バスに乗る。バスは快調に走るものの、走れども走れどもハラスタのターミナルに着かない。おかしいなぁと思っていると、30分ほどして他の客もほとんどいなくなったところでバスがストップ。どうやらハラスタはとっくの昔に通り過ぎてしまったらしい・・・逆方向のバスの隣につけ乗り換えるよう促される。ヤレヤレとんだ無駄足を踏んでしまった。
バスを乗り換えると、来た道を戻る、戻る・・・おそらくハラスタは最初に乗ったバス停から10分くらいのところだ。
バスターミナルにはたくさんのバス会社の窓口があって訳がわからん状態。とりあえず「パルミラ」と呼びかけられた窓口に行ってみる。200SPはちょっと高いような気もしたが、他を当たるのも面倒なのでそのままチケットを購入。
13:00前に出発し、僅か2時間半でパルミラに到着。相変らず中東の移動は快適でスピーディー。
価格交渉してタクシーに乗り込み、とりあえず運ちゃんオススメの宿に連れて行ってもらう。着いた宿はAl Faris Hotel。小奇麗な宿で、パッと見高そう。トイレ、シャワー、エアコン付きのWの部屋が交渉の結果一泊550SP。しかもWiFiが無料で使える。うぅぅむ、物価が上がっていることを考えるとこんなもんか?ダマスカスの宿代があまりに高かったので金銭感覚も狂っている。
他を当たるのも面倒だし、ここ以上の宿があるとも思えないので宿泊を決める。宿からはシタデル(アラブ城)とパルミラ遺跡がキレイに見える。
夕方、部屋にいると何やらカレーのようないい匂いが漂ってきた。朝からまともに食べてないので食欲をそそられる。下のキッチンに行ってみるとインド人がカレーを煮込んでいた。滅茶苦茶旨そう!などと話してたら「一緒にどう?」って話になった。えぇぇ~ホントにいいのぉぉ~!カレーは3種類もありご飯まで炊いてある。お言葉に甘えることにした。
ガスの配管工事の仕事でパルミラに来ているらしい。ホテルには何人かのインド人が滞在していた。久々に話してみてインド人の良さを再認識する。やっぱインドはいいなぁ。
ムスリム圏では言葉を交わすとよくお茶に呼ばれたりする。今日も夕食前に買い物に出たとき、やはり呼ばれてお茶をご馳走になった。ムスリムの世界には旅人をもてなす風習があり、旅人にとって実に居心地がいい世界である。
宿に戻ってお裾分けしてもらったカレーの旨いこと。こんな旨いものを食べるのはいつ以来だろう。実のところ南部アフリカは言うに及ばず、東アフリカもエジプトも、そしてここ中東も食に関してはグッと来るものがない。レパートリーに乏しく、味も単調なのですぐに飽きてしまう。そこへいくと、こと食に関してはアジアはすごいなぁ・・・まぁ自分がアジアの人間ってこともあるんだけれど。
とにかく久々のカレーは涙が出るほど旨かった。インドのカレーそのものなんだけど、きっと材料やスパイスは現地調達なんだろうなぁ・・・すごいもんだ。
南アフリカではいよいよW杯が開幕!

11jun2010 インド人にご馳走になったカレー

2010/6/12 土
宿から歩いてパルミラ遺跡に行く。パルミラも世界遺産である。
自然の造形が素晴らしかったペトラに対し、パルミラは完全に人工的な造形美。砂漠のオアシスに形成された隊商都市の跡である。
遺跡の規模もペトラと比べるとずっと小さく、北西端にある城砦に登ると全体がすっかり見渡せてしまうくらいの規模で、2時間もあれば隈なく回れてしまう。
大型バスで訪れる団体客もチラホラいるが、観光客の数はおそらくペトラの1/100くらい。時季によるのかもしれないが、遺跡全体がとてもひっそりしている。団体客はベル神殿から四面門あたりまでの最も見栄えのするところだけをサッとさらって移動してしまうので、そこから先はホントに誰もいないような感じだ。
団体客の多くはダマスカスから直接観光に来ている模様。なんたってダマスカスからたったの2時間半だから。したがって、遺跡以前にパルミラの町自体がとてもひっそりしている。おそらくどこのホテルもガラガラに違いない。
パルミラは基本的に無料で見ることができる。有料なのはベル神殿と円形劇場だけ。
ベル神殿のチケット売り場には26歳以下は学割が使えると明記されている。それならってことで学生証を提示したのだが、眼光鋭い受付のおっちゃんにまじまじと見られ、「パスポートは?なきゃダメだ」と言われあえなく敗退・・・やはり25歳には見えなかったらしい。おそらく2、3年前から増えた白髪の所為だ。髪染めるかなぁ・・・。
学割で幾らになるのか知らないが、まぁ元の入場料も150SPだからたいした額じゃないんだけれども・・・どうしても見たいと言うほどの代物でもないのでパスすることにした。
パルミラは、道の両側にズラリと並ぶ列柱は確かに見事だが、総じて「なんだかなぁ・・・」という感じ。人それぞれ感じ方は違うと思うけど、個人的にはグッと来るものがなかった。
一つには修復跡が露骨過ぎるのだ。よく見所に上げられている四面門など、4本ずつ計16本ある柱の全てが修復されたもので真新しい・・・「なんだかなぁ・・・」。
円形劇場も外壁は露骨なまでに修復されていて真新しい。ここは有料なのだが(たったの75SPだけれど)、わざわざお金を払って見る人がどれだけいることやら・・・。
遺跡の周りは無機質な砂漠で、あまりに人工的な都市の跡が浮いて見える。
ほとんど訪れる人はいないと思うのだが、北西端にあるディオクレティアヌス城砦は上から遺跡全体を見渡すことができ、なかなかオススメである。
夕方歩いてシタデルのある山に登ってみたが、雲が多いこともあり眺めはイマイチだった。

12jun2010 パルミラのラクダ 12jun2010 パルミラの列柱

12jun2010 シタデル
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment