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ラスト・イノシシ・・・かも?

9月3日の朝、いつものように散歩に出かけると、林間の道に入ってすぐ前方に軽トラが見えた。
あまり人の通らないところなので「おやっ」と思っていたら銃声がして、近づくとちょうどMさんがシシに止め刺しをしたところだった。
大きい・・・。

「ちょうどいいところに来た。血抜きするから手伝って」
ということで血抜きしやすい場所まで一緒にシシを引きずって、頭を斜面の下にして頚動脈を切る。
もう一人の人と、さらに応援に駆けつけた一人と、四人がかりで大猪を軽トラの荷台に乗せた。

それにしても立派な・・・。
見事な肉づきで、毛艶もいい。これは・・・という個体だった。
まだ9月。「この時季、山にはこんな大きなシシはいないよ」と、Mさんも驚いていた。

ご存知の通り、豚コレラが猛威を振るっている。
岐阜から始まり、現在東は群馬、西は滋賀まで広がったろうか。
このあたりでも10月3日には、いよいよ隣町の飯島町と松川町で野生のイノシシから豚コレラが検出された。まだ天竜川の対岸の話ではあるけれど、もう中川村内にも入っていると考えていいだろう。

そんなわけで、以前にも書いたとおり、7月13日以降、工房ではイノシシの受入れをストップしています。
豚コレラに感染した豚肉や猪肉を食べても人体には影響がないし、現時点でも保健所からは何も通達がないわけですが、積極的な受入れは行っていません。
が、今回のものは工房から僅か500~600mほどのところ、人家のすぐ裏で捕れた猪であるゆえ受け入れることになりました。

ということで、解体。
冷蔵庫に9日吊って、9月12日に解体しました。
6月以降設備を増設し、と体を吊るためのチェーンブロックが9台、フックが12個に増えたので、と体を長期間吊っておくことが可能になりました。
鹿なら3~4日、猪なら一週間から10日ほど吊ってから解体するというのがこのところの標準になってます。

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見事な毛艶、推定80kgオーバー。写真では大きさやボリューム感がうまく伝わらないですが・・・。

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牙はそれほど長くなかったので、年齢はそれほどでもないのかもしれません。4~5歳といったところでしょうか。

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脂がたっぷりついていて、皮を剥くのはすこぶるたいへんだった。
工房に入った猪は今年に入ってこれで6頭目。

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肉は余すところなくいただきます。
取れた肉は全部あわせて45kg!

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ロース

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ミルフィーユばりのバラ肉

こんなにいい部位ではなく端肉を持ち帰って試食してみましたが、めちゃくちゃ旨かった!
煮ても焼いても揚げても最高!
特に猪鍋、猪汁ですかね、そんな季節になってきました。
ぜひたくさんの方に味わっていただきたい。
興味のある方は、「かつらの丘ジビエ工房」のホームよりお問い合わせください。

今の豚コレラの状況を見て思うに、イノシシの数は激減するでしょうね。
まさか絶滅なんてことはないと思うけど、これから猪肉なんて食べられなくなるかもしれない。
近所の猟師が捕った猪肉を分けてもらうなんてのは変わらずできるでしょうけど、この先しばらく買って食べるのは難しくなるかもしれません。市場に出回る猪肉が激減するでしょうから。

ま、食べるなんてのは二の次ですね。心配なのはイノシシが激減することで生態系になんらかの影響があるだろうということです。
イノシシの獣害に悩まされている農家にとってはひとまず吉報かもしれませんが、その影響がこの後どのように跳ね返ってくるかわかりません。
歪は必ずどこかに出ます。エントロピーは増大しますから。

これからどういうことになっていくのか、見守るしかなさそうです。
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