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ルクソール その1

2010/5/24 月
15:00の列車でルクソールに移動。列車は基本的に1等も2等も指定席なのだが、宿のオーナーのビショーイの話だと、アスワン~ルクソール間は空いているらしく列車の中で切符が買えるらしい。
ビショーイはルクソールの知り合いのホテルも紹介してくれた。見るだけ見てみろと。
14:30頃アスワン駅に行くと、既にホームに列車が入っていた。ビショーイに聞いた通りさっそく5号車に乗り込む。5号車は自由席らしいのだが・・・。
エジプトの列車は席が広くて快適。2等で十分だ。しかも話の通り空いている。
時間通り15:00に発車。ナイル川を左手に見ながら北上する。何となしに贅沢な気分になるなぁ。
少しすると車掌が回ってきて切符を購入。ルクソールまで一人31EP。
母なる大河ナイルの恵みとはよく言ったもんだ。ナイル川を下るに従い緑が濃くなってくる。濃くなると言っても緑地帯の厚みは川からせいぜい数百メートルといったところで、その背後には砂漠が広がる。砂漠の中に見る緑はいつも以上にありがたく感じる。
アスワンから2時間ほどのところでたくさんの人が乗り込んできた。その中にここが自分の席だと言う人がいた。切符を見せてもらうと、手書きだが確かに今自分らが座っている席の番号が書いてある。うぅぅむ、どうやら自由席というわけではなかったのか・・・?
「自分らも切符を持ってるんだからダメだ」と言って一度は撃退したが、他のエジプト人にも「ここは彼の席だ」とか「お前のは指定席の切符じゃない」と言われ、確かにその通りなので素直に席を替わった。よくわからんなぁ・・・やはり基本的には指定席なのだろうか?
予定通り3時間でルクソールに着く。OASIS HOTELの人が自分の名を記した紙を持ってホームで待っててくれた。そのままその人についてホテルまで歩く。
部屋を見せてもらうと申し分なし。ビショーイの言ってた通りWiFiもフリー。して、宿代の方は・・・?朝食なしなら40EP、朝食付きだと50EP。40EPまでなら泊まろうと事前に決めていたので迷わずチェックイン。
このホテルはオーナーの奥さんが日本人らしく、おそらくその所為で細部まで注意が行き届いている。キチンと掃除がされている、トイレがちゃんと流れる、とかいったような些細なことだったりするのだが、それって快適に過ごすのにけっこう重要なポイントだったりする。この宿が地球の歩き方に載るのも時間の問題だろう。
他の国でも何度か日本人オーナーの宿に泊まったことがあるが、どこも同じように快適で居心地がよかった。日本人の繊細さに感心するばかりだ。やはり日本人はすごい!
アスワンに思いの外長く停滞してしまったので、ルクソールはサクサク抜けたい。カイロ行きの列車が夜発なので二泊で移動することにし、今日のうちに駅で列車の切符を取る。
エジプトでは基本的に外国人は1等の席しか取れないようなのだが、そもそもルクソール駅には1等と3等の窓口しかなく、否応なしに1等の席を取る。窓口にはけっこう人が並んでいたのだが、予想以上に回転がよく苦労なしに切符を買えた。カイロまで一人165EP。
おっといけない、今日は自分の40回目の誕生日であった。

2010/5/25 火
ルクソール市街はナイル川の東岸にあり、遺跡のほとんどは西岸にある。さて、ルクソールはどうやって回ろうか?
もちろんツアー・バスはあるのだが、お金がかかるし何より楽しくない。どうも時間に縛られているような気がして落ち着いて見てられないのだ。
アブ・シンベルくらい遠いのなら諦めるが、ルクソールの場合は遺跡までそんなに遠いわけじゃない。そこで今回は考えた・・・レンタル自転車で回ることにしよう!
まずは自転車ごとフェリーに乗り込んで対岸に渡り、そしてこぎ始める。いやー自転車にして正解!実に気持ちいい。距離的にも大型バスを繰り出すほどのものではなく、完全に自転車の行動範囲だ。
自転車というのは旅の足として実に優れた移動手段だ。次は自転車の旅もいいかもなぁ。などと考えながら中国製のママチャリを軽快にこぐ。レンタル料は一日10EP。
今日は王家の谷、ハトシェプスト女王葬祭殿、ラムセス3世葬祭殿の3ヶ所を回った。やはり学生証は大活躍で、入場料は全て半額になる。
まずは王家の谷。王家の谷に向かう道路は途中から軽い山岳ステージになる。荒涼とした砂漠の岩山の中を自転車で走るのは実に気分がいい。道は広くて舗装もキレイだし、車も少ない。
王家の谷は入場料の80EP(学割40EP)を払うと、多くの墓の中から任意の3ヶ所を選んで中を見ることができる。それ以上見たい人は追加料金を払えばいい。ツタンカーメン、ラムセス6世の墓などはさらに別料金を払う必要がある。ツタンカーメンの墓などそれだけで100EPだ。ちなみに王家の谷全体が写真撮影禁止である。
それにしてもすごい人だ。王家の谷は大型バスで乗りつける各国からの団体ツアー客でいっぱいである。
せっかくなのでツタンカーメンの墓は見ることにした。墓は小さいのだが実に色鮮やかな壁画が残っている。そして玄室にはツタンカーメンのミイラが安置されている。ツタンカーメンは自分くらいの身長だったらしいが、ミイラを見る限りもっとずっと小柄に思える。
墓の外でパネルの説明を読んでいたら、ちょうど日本人の団体客が来た。エジプト人のガイドが流暢な日本語で発掘時の様子を語ってくれる。ふむふむ、そうだったのか。タダで説明を聞けて得した気分だ。
残りの三つはラムセス1世、セティ2世、トトメス3世の墓を見た。セティ2世の墓が特に秀逸だ。壁画に交じって美しいレリーフが残っている。ヒエログリフも色鮮やかだ。
墓を見ていて思ったのは、完成している墓はほとんどないということだ。これほど凝った墓を造るには莫大な金と時間がかかる。建造途中で王が死んでしまったのか、未完成の墓が多いように思う。そう思うのは、壁画が途中から明らかに下書きだけになったりするからだ。
王家の谷は花崗岩から成っていて墓も花崗岩を掘削して造られているが、このあたりの花崗岩は石灰岩と見紛うほど白くてキレイだ。おそらくこの白い花崗岩が風化すると白砂漠になるに違いない。岩頭にはキレイなクラックが何本も見受けられる。けっこう脆くて粉っぽいけど、きっと登れるだろうなぁ・・・。
ハトシェプスト女王葬祭殿は完全に期待はずれだった。
ラムセス3世葬祭殿は大きくてけっこう見栄えがする。ここのレリーフやヒエログリフは何故か彫りが深く、それらが無数に彫られた巨大な壁を見ていると、どう見てもクライミング・ボードにしか見えない・・・。ついつい登りたい衝動に駆られてしまう。
そうそう、日本人とわかったときのルクソールでのエジプト人の掛け声は・・・「サラバジャ!」。誰が最初に教えたんだか。「日本人」ということになると、多くの人から唐突に「サラバジャ!」と言われるので、こっちも「さらばじゃ」と返すしかない・・・。

25may2010 王家の谷 25may2010 ハトシェプスト女王葬祭殿

25may2010 ラムセス3世葬祭殿 クライミング・ボードのような壁 25may2010 自転車で遺跡を巡る ラムセス3世葬祭殿の前にて

25may2010 ルクソールのナイル川
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