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アスワン その1

2010/5/20 木
昨晩はクーラーが効きすぎて寒いくらいだった。朝になっても体調はあまり変わらず。
吐き気がして食べられないのに腹は減ってるから、考えるのは食べたいもののことばかりだ。熱々のご飯に納豆、生卵、おにぎり、おじや、肉じゃが、カレーライス、クリームシチュー、玉子丼、親子丼、オムライス・・・etc。日本食って体が弱ってくると食べたくなるものなんだなぁ。油気のあるものも少しずつ登場しているからちょっとは回復してるのかな?不思議とそばとかうどんは食べたくならないなぁ。
書き忘れていたが、今航行しているのはナセル湖といってアスワンハイダムによって出現した世界最大の人造湖である。なんと全長500km!まるで海のようだ。世界遺産にもなっているアブ・シンベル神殿は、湖の下に沈む運命にあったところをユネスコが国際キャンペーンにより救済した(元の位置より60m上にそっくり移動した)。
せっかくなので調子の悪い体に鞭打って朝のうちに屋上のデッキに出てみたら風がとても気持ちよかった。残念ながらアブ・シンベル神殿は夜中のうちに通り過ぎたので見過ごした。
11:30過ぎにアスワンハイダム着。でもここからが修羅場だった・・・。
まずビザのシールと入国のスタンプをもらうのに2時間待ち。ビザの必要な外国人なんてほとんどいないのに、他はほとんどエジプト人とスーダン人なのに、何でスタンプ押すのにそんなに時間がかかるの?
それから船の外に出るのにさらに1時間待ち・・・。船の出口は相変らず我先と群がるおばちゃんたちを筆頭に大変な騒ぎ、押し合い圧し合いになっている。こんな体調でここに参戦したくないなぁ・・・。何故順番に並ぶということが出来ないのだろう?また出来ないとわかっているのに何故誘導したりもしないのだろう?きっと未来永劫変わらないんだろうなぁ。一生やってろ!と言いたくなる。
騒ぎが小さくなるのを待って列に並ぶ。多少の押し合いはあったが無事船の外に脱出。しばらく歩いた坂の上にまた人が群れている。嫌な予感・・・どうやら税関らしい。税関の門の前で懲りずに押し合い圧し合いをしているのだ。皆巨大な荷物を持っているからなお性質が悪い。一体いつになったら入れることやら・・・日差しが強烈で死にそうである。
どういう区分けになっているのか不明だが何故か入れる人と入れない人がいて、入れない人たちが門の前に群がって道を塞いでいるのだ。おばちゃん同士がえらい剣幕で言い争っていたり、もう訳がわからない状態だ。どうやら自分らは入れる部類のようで、おばちゃんについて人を押しのけつつ脇から突破していくと門の中に入ることができた。
ヤレヤレと思う間もない。税関の建物に入ると扉の前にまた人が並んでいる。さすがにここまで来ると整然と並んでいるのか、と思ったのも束の間、両脇からおばちゃん部隊が次々と新しい列を作り出して収拾がつかなくなった。懲りずにまた押し合い圧し合いだ。狭い通路で皆汗だくで押し合い圧し合いをするもんだから、なんだか息苦しくもなってきた。喉もカラカラだし今にも倒れそうだ。
見かねたのか、中から制服を着た人が出てきてようやく誘導を始め、やっとのことで中に入ることができた。中で何をしているのかと言えば、X線の装置に荷物を通してるだけ、たったこれだけのことだ。何でたったこれだけのことを整然と出来ないのか?出来ないなら出来ないなりに誘導をしないのか?まったく呆れるばかりだ。
何はともあれようやく開放された。税関の建物から出てへたり込むと、強烈な吐き気がして一歩も動けなくなった。スタンバっていた送迎用のミニバスに分乗して次々ホテルに移動していくオーバーランド・トラックの人たちを尻目にしばらく休憩。
どうにか動ける状態になったところでタクシー乗り場に向かう。すぐに客引きのおっちゃんが声をかけてくる。言い値は80ポンド(EP)。アホか?まったく話にならない。80EPも出したらアブ・シンベル神殿まで行けちゃうじゃねーか。相場は20~30EPってところだ。大体顔つきがよくない。人の悪さが顔に滲み出ている。やっぱ人の性格って顔に出るものなのね~。
別な運ちゃんと交渉し30EPで手を打った。この運ちゃんもあまりいい顔つきじゃなかったのだが、他にいないので選択の余地なし。最初の言い値が50EPだったから、さっきの運ちゃんよりはまだマシだ。言い草が実に面白い・・・「アスワンまで何キロあるか知ってるのか?35kmもあるんだぞ」と言うから「ガイドブックの地図だと20kmくらいだぞ」って言い返したら、「よし、じゃあ25kmだ」って何だそりゃ?
エジプト・ポンドの手持ちがまったくないので、銀行に寄ってからアスワン駅に行ってもらうことにした。と、言ってるそばからアスワンハイダムに連れて行こうとする。ゲートのところでチケットを買えと言うので何故かと聞くとダムの入場料だと言う・・・プチッ。「今はダムになど行かんとさっきから言ってるだろ!銀行と駅にだけ行けばいい!」まったく人が死にそうなときに余計なことをしてくれるなよ。
アスワン駅でタクシーを降りてからまずは駅前のカフェで一休み。体が相当弱っていてとても一気に行くことはできない。水タバコを吸ってるおっちゃんたちがいかにもアラブっぽい。
駅から安宿の並ぶスーク通りまではすぐ。最初に向かったMarwa Hotelは改装のため休業中だった。たまたま出くわした近くのYaseen Hotelのオーナーだという人について行ってみる。時々日本語を織り交ぜて話すこの人が「Yaseen Hotel」と言うと「安いホテル」としか聞こえない・・・。
アスワンは宿代が安いので助かる。しかもA/C付きが普通のためA/C有無による宿代の差がほとんどない。体が弱っているため迷わずA/C付きの部屋を選択。宿代はちょっと値引いてくれて一泊35EP。ちなみに1EP=16円くらいである。
部屋に入ってベッドに即ダウン。吐き気が止まらない。あー点滴打ってもらいてぇ~。もう一日こんな状態だったらホントに病院に行くことにしよう。
夜、無理してでも、ちょっとでも、と思って夕食に出かけるが、やはりほとんど食べられなかった。アラブ圏は油ギトギト系の肉料理しかなく、弱った体にはかなりキツイ・・・。あっさりした日本食が食いてぇ~。
吐き気もあるのだが、しばらく何も食べてなかったためほんのちょっと食べただけですごい満腹感が得られてしまう。実に経済的な体質になってしまっているようだ。本調子に戻るには相当時間がかかるな。

20may2010 二日目の朝 20may2010 デッキで寝る人たち

20may2010 アスワンに到着 20may2010 げっそりやつれてしまった

2010/5/21 金
一日ホテルで静養。
部屋は3階にあるのだが、体が弱っているため3ピッチくらいに切らないと階段を上りきれない・・・あー情けない。
アスワンはカイロやルクソールに比べると暑いようだが、それでもスーダンに比べれば天国のように過ごしやすい。昼間でも普通に外を歩けるのがスバラシイ。観光してみようって気にもなる。ホテルの部屋もA/C付きだし、実に快適である。今考えてもワディ・ハルファのあの暑さ(熱さ)は信じられん・・・。
ホテルのあるスーク通りは歩行者天国で、ツーリスティックなエリアである。近年整備された石畳の道は広くて歩きやすい。土産物や香辛料の店が軒を連ね、買い物好きにはたまらない場所かもしれない。Tシャツなんか言い値がいきなり$1なのだが、一体仕入れ値は幾らなのだろう?
長期の貧乏旅行者じゃない普通の観光客が町中に溢れているのが新鮮だ。こういう旅行者を見るのは実に久し振り。一体いつ以来だろう?
夜になって夕食に出かけてみるものの、やはりほとんど食べられず。普通のエジプト人なら一人前の料理を二人でつついているのだが、それでも食べきれない。ほんのちょっと食べただけなのにすごい満腹感だ。

2010/5/22 土
本当なら今日はアブ・シンベルに行こうと思っていたのだが、とても無理そうなので延期することにした。今日も一日ホテルで静養。
アスワンにはマックがある。少しでも食べ慣れたものを、ということで不本意ながら朝食でお世話になることにした。
朝マックのメニューであったが、けっこう食べられた。やはり体が覚えているのだろうか?値段は、同じく肉のローカル・フードに比べてかなり高い。
あまりアスワンでダラダラしてもいられないので、明日はアブ・シンベルに行くことにした。マックから帰ると、いつもはあまり見かけないホテルのオーナーがたまたまいたのでツアー・バスの手配を頼んだ。アブ・シンベルへは、アスワンから日帰りツアーで行くのが一般的。明日は3:30の出発だ。
エジプト人のふっかけ方には可愛げがない。夜、宿の前のカフェでお茶を飲んだら10EPと言われた。通常店で飲むと2~3EPってとこだから、ざっと4倍くらいの値をふっかけてくる。
10EPと言えばかなりの額だ。つい先ほど近くの食堂で食べた定食が13EPなのだから。ちなみにその定食の内容は、鶏の丸焼き1/2、ライス、パン2枚、豆のスープ、サラダ、鶏がらスープ・・・これだけ食べて13EP。なのに何でお茶一杯が10EPもするのよ?
今回は体が弱っている所為もあって6EPで手を打った。多少高級な店だとこのくらいするから、まぁ納得できるギリギリの線だ。
それにしてもバカだよなぁ~。人からボれるのなんて一回きりなのに・・・カフェならそんなことせずに、気に入ってもらって何回も来てもらった方が得だと思うのだが。
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