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五島をめざす旅 2019冬 25日目 青天の霹靂

2019/1/28 月
曇り時どき雨パラパラ時どき晴れ 朝+1℃
始:8:25 ~ 終:19:00 走行:69km
(筑後川河川敷)0825 ~ (道の駅原鶴) ~筑後川サイクリングロード~ (両筑橋) ~ (大城橋) ~ (久留米大橋) ~ (豆津橋) ~ (筑後大ぜき) ~R264~ (三根) ~ (千代田) ~ (巨勢) ~ (佐賀) ~R207~ (牛津駅手前2km=事故現場) ~ (鶴田整形外科) ~ 1900(日乃出屋旅館@肥前山口)

ラジオの天気予報では今日は夕方まで雨とのことだったが、雲が広がっているものの朝はまだ降っておらず時どき青空も見えていた。
濡れたままテントを撤収。昨日の朝から濡れたままなので、いい加減どこかで乾かしたい。

テン場を出て1kmで道の駅原鶴。トイレに寄る。
見たところ幕営はギリギリ可だが、国道沿いで車も多く快適からはほど遠い。

道の駅を出るころ雨がポツポツ降ってきた。
国道を避けそのまま筑後川右岸の土手の上を走っていたが、途中で行き詰まったので左岸へ渡ると、土手の下になんとも立派なサイクリングロードがあった。
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案内板によると筑後川サイクリングロードというらしい。原鶴温泉のちょっと南にある長野水神社というところから筑後川大堰まで続いている。総延長35km弱の立派な自転車道だ。
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橋の架かる大きな道路と何本も交差するが、すべて橋の下をくぐってそのまま直進できるという快適な自転車道で、労せずに距離が延びる。
おまけに途中の河川敷はどこでも幕営可能といった感じだ。

大城橋の先、久留米の手前に広場があり、ちょうど日が出たのでこれ幸いと休憩がてらテントを乾かした。
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風が強く30分ほどで回収したが、フライも本体もほぼ乾いていた。
これで今晩は快適なはずだ。

鹿児島本線の鉄橋下をくぐってからは豪雨災害の影響で道が怪しかったが、どうにか筑後大堰まで行けた。
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結局、久留米は市街地の姿をまったく見ることなく抜けることができた。
すばらしき筑後川サイクリングロード。

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川岸から上に上がり、堰の上を渡ってR264に出る。

筑後川を渡ると佐賀県。
川を渡っても最初は土手の上に快適な自転車道が延びていたから、国道を走らず済んで快適だったのだが、しばらく走るとそんな自転車道が消滅。佐賀へ向かうためR264に出た。
道が川から離れるとともに快適には走れなくなった。

三根にようやくスーパーがあったので寄る。
ブリののり巻きが美味だった。

小ぢんまりとした佐賀市街をあっという間に通過。
道はなかなか快適というわけにはいかない。
コスモスに寄って行動食を買い足す。
いよいよ天気が怪しいが、時どきパラパラ来るもののどうにか降られず済んでいる。

森林公園に寄って水を汲む。
森林公園自体いいテン場なのだが、残念ながら夜間は施錠されるので幕営は不可。
なにはともあれこれで幕営の準備は整った。

バルーンフェスタの行われる嘉瀬川に出る。
前回幕営した場所も含めて川沿いを偵察してみたが、これといったテン場なし。前回のように、もちろん張ろうと思えば張れないことはないのだが、天気も怪しいしもう少し快適なテン場を探すことにした。

・・・長くなりましたが、実はここまでは前置きです。
この先で、まさに青天の霹靂といった事故が起こる。

時は夕暮れどき、場所はR207の牛津駅より2kmほど手前のところ。
路側帯のほとんどない狭い道路を走っていた。左側には川があり、ガードレールで仕切られている。
あと4~5mほど行けば歩道があり、ようやく一息つけると思えたそんなところに、誰が落としたのかガムテープが落ちていた。車に踏まれ少し潰れている。
自分は難なく避けたのだが、避けるときにちょっと嫌な予感がした。
が、たぶん大丈夫だろうとそのまま通過、歩道に逃げてホッと一息といったその時、背後で「ガシャン」という音がした。

見るとマユミが転倒していた。
自転車を置いて駆け寄ると、自転車と道路に挟まれた状態から動けずにいる。幸いすぐ後ろを走っていた車の列は緊急停止してくれたので、ひかれずに済んだ。
すぐに自転車を起こして助け出す。すぐ後ろの車からおばちゃんが降りてきて、「大丈夫ですか」と声を掛けてくれた。
いつものようにコケただけだろうと思っていたので、「大丈夫です」と即答し、すぐに自転車を脇に寄せて車には行ってもらった。
マユミの話では、どうやら前輪は避けたらしいのだが、後輪が乗り上げて転倒したもよう。

見たところ自転車はなんともない。
軽くコケただけだと思い込んでいたのでやれやれと思っていたら、いつもと違ってマユミの様子がおかしい。
「腕が上がらない」という。
「これはダメかもしれない」と弱気になっている。

軽く考えていたのと違ってどうやら事態は深刻そうだとわかってきた。
先のことなどまだ考えられなかったが、確かだったのは今日の行動がここで終了ということと、これで旅が一区切りになるということだった。

なにはともあれ医者に診てもらうことにした。
どこか近くに整形外科はないか、近くにリクシルの事務所があったので事情を話して教えてもらう。
教えてくれたところへ歩いて行ってみると、内科医院だった・・・アホか。

医院の隣に薬局があったのでそのまま駆け込んで尋ねると、親切に教えてくれた。歩きではちょっと遠いということでタクシーまで呼んでくれた。
親切が身にしみる。

タクシーに乗って行ってみた整形外科は、想像していたのと違って巨大な病院だった。
あとになって考えてみると、事故現場から2kmくらいのところにこんな立派な整形外科医院があったのは奇跡だ。
待合室は17:00を過ぎているというのに人でいっぱい。見たところ高校や大学で運動をやっているのかなという子が多く、腕や足を故障してリハビリに来ている様子だった。

混んでいるわりに早く診てもらえた。
呼ばれて一緒に診察の結果をうかがうと、「折れています」ということだった。
レントゲン写真を見ると、確かに上腕の太い骨がポキッと見事に折れていた。

手際よく腕を吊る処置をしてくれ、(地元の)他の医院にかかる際に必要となるデータなども手早く準備してくれた。
医師も看護士も全員女性だったが、皆さんとても親切で感じがよく、仕事の手際はまさにプロだった。
「そうですか、佐賀にガムテープが落ちてましたか。ごめんなさいね」などと言ってくれ、試しに自転車を預かってもらえるかどうか訊いてみると、確認した上で預かってくれるとも言ってくれた。

診察を終えて待合室で待っていると、18:00で終了となって受付が閉まった。
ギリギリ診てもらえて本当によかった。

処方箋が出たので、すぐ隣の薬局へ。
薬剤師の二方がまた揃ってとても親切だった。
一人の方が先ほど医院で教えてくれたビジネスホテルに電話してくれたが、あいにく満室だった。佐賀はホテルが少ないらしく、そのビジネスホテルもいつもいっぱいという話である。なんだか意外な気がした。
タクシーの運ちゃんに聞いてみたら、ということでこれまたタクシーを呼んでくれた。

牛津タクシーの運ちゃんの知ってるところへ連れて行ってもらう。
隣の肥前山口駅の駅前にある日乃出屋旅館というところだったが、幸運にも泊まれることになった。
とても感じのいい80過ぎのおばあさんのやっている、今となっては珍しい昭和の香りのする懐かしい雰囲気の旅館だった。

佐賀の人たちの親切に助けられた一日だった。

今後のことを二人で相談する。
ひとまずマユミは母親のいる実家へ帰ってお世話になるということにした。
自分のほうはというと、一緒に帰るべきかどうか迷ったが、マユミが一人で帰れそうということと、どのみち自転車は持ち帰らないといけないということで、このまま旅を続けて自走して帰るということに。
マユミの自転車はどうするか・・・頭の中がまっしろで考えがうまくまとまらないが、その晩の結論では、荷物も自転車も宅配便で送ろうということに落ち着いた。

おばあさんが風呂の準備をしてくれたので、自分だけつかる。
その晩はいといろ考えてしまってよく眠れなかった。
マユミは最初座ったまま眠ろうとしていたが、そのうち折れた左腕を上にして横になっていた。

さて、これからどうなるのか。
明日になれば少しは落ち着いて考えられるようになっているだろうか・・・。
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