FC2ブログ

ゴンダール

2010/5/11 火
未舗装の山道を12時間バスに揺られるという久々に過酷な移動となった。エチオピアの、特に北部の陸路移動はホントに大変だ。
バス・パークの目の前に泊まっていたので5:00前に宿を出た。5:00を過ぎてもゲートは開かず、ようやく5:30をまわったところでゲート・オープン。最初は人もまばらだったが、さすがに5:30頃になると人も増え、ゲート・オープンと同時に多くの人がバスに向かってダッシュ。シレのバス・パークは広く、各方面行きのバスがズラリと並んでいる。どうせゴンダール方面に行く人などほとんどいないだろうと高をくくりのんびり歩いてバスを探したが、予想外にゴンダール行きのバスにも人がたくさん乗り込んでいた。
いつも通り自分が荷物番をしてマユミが席の確保に向かう。離れてしまったが、どうにか二席分の確保に成功!後で親切なおっちゃんが席を替わってくれた。ありがとう、おっちゃん!荷物の方は、今回は荷物代の領収書を切ってくれるようで、他の人と同じく1ヶにつき10B払う。荷物を屋根の上に上げる段になって、バス会社とは関係ない人間が荷物の上げ賃をよこせと言い出したので、二回に分けて自分で屋根の上に担ぎ上げた。
6:00過ぎにバスは出発。山を幾つも越えながら乾燥した赤い大地をバスは行く。エチオピアはホントに山の多い国だ。山は幾重にも連なっているのだが、木が少ないので日本のように山深い感じはない。明るく見通しが利いて、ただひたすら乾燥している。
ゴンダールの手前のデバルクへは、一気に1,300mくらい上る。道は狭く、路肩にはガードレールがあったり補強があったりするわけではない。眼下は1,000mくらい切れ落ちていて、こんなところを大型バスで走るのは怖すぎる・・・。谷側の席に座って窓の外を見ていると、時々自分が路肩の外に飛び出しているように見える。路肩がちょっとでも崩れたりしたら間違いなく死ぬ・・・久々に肝を冷やした。
デバルクは標高2,800mの台地の上にある。それまでの乾燥した赤い大地から一変、そこは緑豊かな天空の牧場だ。なだらかな丘の連なる草原に牛や羊、そしてロバとラクダの代わりに馬が放牧されている。所々水も流れているし、土も黒く肥えているように見える。標高が1,000m以上高い土地の方が緑豊かで肥えているというのもなんか不思議な感じがする。
デバルクでタイヤ交換のため30分ほどストップした後、肥沃な大地をバスは急ぐ。時々見通しの利くところを通ると、緑に覆われた岩山がポコポコと林立しているのが見え、夕日に映えてとてもキレイだ。ナウシカに出てくる巨神兵の化石のようにも見える。これらの山々のどこかにエチオピア固有種のゲラダヒヒがいるはずだ。他のヒヒとの争いを避け遥か昔に高山地帯に移住した平和主義者のゲラダヒヒ、とても興味があるのだが、彼らに会うには3、4日歩かねばならぬらしいので今回はパス。
18:30前、どうにか明るいうちにゴンダールに着いた。ゴンダールでは久々に宿探しに苦労した。宿を斡旋したがるしつこい輩につきまとわれたためだ。宿の客引きならむしろ歓迎だったりするのだが、エチオピアのそれは宿とは全く関係なく、仲介料をせしめようとする輩だ。アクスムなどにもそんな輩はいたが、宿の前から勝手についてきてチェックインしたらチップをねだるという可愛いものだった(当然チップなどやらんけど・・・)。ところがゴンダールの輩はもっとずるがしこく、親切に安宿へ案内する振りをして数人がグルになって宿に先回りし、宿の人に水増しした料金を言わせ差額をせしめようとする作戦だ。そんな奴らはもう顔を見ただけでダメだ。良からぬことを考えていると顔に書いてある・・・。
一応部屋だけ見せてもらうが料金を聞いて断る。こんな汚い、シャワー、トイレ共同の部屋が70Bもするわけねーだろ!薄暗くて他に宿泊客もいないし・・・。別の宿に行こうとするとしつこくついてくる。そして宿に入ろうとすると、スッと先に入って勝手に宿の人と話を始める。すると宿の人はちょっと困った顔をして、部屋がいっぱいと言ったり水増しした料金を言ったりする。いい加減頭にきて、「好きにさせろ!ついてくるな!」と強く言ったら、ようやく馴れ馴れしくついてくるのをやめた。でも、その後もちょっと距離を置いて自分たちの後をつけていた。まったく気味の悪い奴らだ。
変な奴等につきまとわれた所為で時間を浪費し、すっかり暗くなってしまった。バス・パークの近くから離れ、ピアッサの付近で宿を探す。すっかり時間も遅くなってようやく見つかったのが、結局一泊80Bのやたらと広いWルーム・・・一泊だけして明日ソッコーでバス・パークの近くに引っ越そう。お前らの所為で宿探しが上手くいかなかっただろ、まったく!
そんなわけで、ゴンダールの第一印象は最悪だ。せっかくエチオピアに良い印象を持っているのに、こんな奴等の所為で最後の最後にエチオピアが嫌いになるところだった・・・。まぁそんなことを差し引いても、たくさんのエチオピア人から受けた親切を考えればエチオピアに対する印象は変わろうはずがないんだけれど。
汚点になっちゃうから、今日の奴等のことはエチオピアの記憶から抹消することにしよう。

2010/5/12 水
午前中に引越し先の宿を探しに行くが、どうもパッとしたところがない。今いるETHIOPIA HOTELも決してキレイな宿ではないのだが、他と比べるとまともななように思えてきた。が、もうちょっとバス・パークに近い方がよかろうということで宿を移ることにした。ようやく見つけたバス・パークに程近い宿も中庭にカフェがあったりして雰囲気はなかなかいいのだが、部屋によって水が出なかったり、水が出るかと思えば排水不良で水浸しになっちゃう部屋だったり、窓のカギが壊れていたりするのだが、一泊と割り切って移ることにした。シャワー、トイレ付きで80B。どうもゴンダールは昨日からあまり印象がよくない。
宿を引っ越した後でバス・パークに明日の足を確認しに行った。次の目的地はスーダン国境の町メテマ。どうせまた早朝のバス一本しかないのだろうと高をくくっていたのだが、聞いたらメテマは予想外に近く、ゴンダールから3~5時間くらいらしい。大型バスもミニバスも頻繁に出ていて、チケットも前日ではなく当日乗ったバスの中で買うという話だ。うぅぅむ、失敗した!そんなことなら今日の朝発ってしまえばよかった。時は既に11:00・・・今から発つというメテマ行きのミニバスもあったのだが、今からではどうせエチオピア側で一泊することになりそうなので一日ゴンダールでのんびりして明朝発つことにした。
ここから先、スーダンは1週間で抜ける予定だ。と言うのも、スーダンとエジプト間の越境はワディ・ハルファとアスワン間を結ぶ船に乗るしかないのだが、この船が両方向とも週一便しかないからだ。スーダンのワディ・ハルファからエジプトのアスワンへの便は毎週水曜に出ているので、5/19(水)の便を目指して移動するわけだ。これを逃すと1週間足止めになるし、スーダン・ビザも2週間の期限しかない。スーダンはほぼ移動だけで終わりそうな感じだ。
今日は一日ゴンダールでのんびり。せっかくなのでゴンダールの城を見に行った。この城も世界遺産だ。入場料は一人50B。アフリカには他に例がない中世ヨーロッパ風の城塞で、6つの城と12ヵ所の城門が残されている。敷地面積は7平方キロ、城壁の長さは900mもあるらしいが、一つ一つの城はけっこう小さい。相変らず世界遺産といった気負いは感じられず、休みの日でもないので人もまばら、広い敷地の木陰でのんびりできて気持ちの良いところだ。見学の順路などもなく、修復中の場所も含めてどこでも自由に入れてしまうので歩いていて楽しい。
さて、明日でエチオピアともお別れである。アフリカの中では一番長くいた国なので簡単に総括すると、よかったのはラリベラからアクスムまで。特にマケレとアクスムは居心地がよかった。どちらも時間があればもう少し滞在していたかった町だ。残念ながら最後の滞在先となったゴンダールはイマイチだった・・・何故か全てがしっくりこなかったなぁ・・・。

12may2010 ゴンダールの城と町 12may2010 ゴンダールの城
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment