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白戸から日留賀岳

那須連峰の西南に、男鹿(おじか)山塊と呼ばれる山々がある。
大佐飛山(1,908m)を主峰とし、男鹿岳、鹿又岳、黒滝山、長者岳などが連なり、その西南には栃木と福島の県境をなす帝釈(たいしゃく)山地が延びている。
男鹿山塊の山々には登山道というものがなく、いわば未開の山塊。いずれも激しい藪山で、足を踏み入れるのは積雪期に限られる。無雪期にトレースするのはかなり厳しいものがある。
その昔一度だけ、夏に大蛇尾川西股を遡行したことがあり、その時は上に抜けてから塩那道路を延々と歩いて板室温泉まで下りたが、とても山深いところだった。
源頭部のあたりに野生動物の生態調査のために無人カメラが仕掛けられていて、フラッシュが急にパシャッと光って驚かされたことがあったな、そういえば・・・。

ちなみに塩那道路というのは、塩那スカイラインとして計画されながら頓挫して廃道化された道路(工事用のパイロット道路)で、現在は自然にかえりつつある。
建設現場の地形が急峻で、民間の業者では機材の搬入が困難であったことから、工事を委託された陸上自衛隊が訓練の一環として工事に当たったという経緯があり、陸自による難工事の末、パイロット道路は1971年に貫通した。

そんな男鹿山塊の中で唯一登山道があるのが、山塊のはずれにある日留賀岳(1,849m)。
塩原温泉から登ることができ、標高差が1,300m以上ある。車で白戸集落まで入ることができるが、そこからでも標高差は1,200mくらいあるという山。
先日帰省したときに登ってきました。

日付: 2018/11/23(金) 雪
行程: (小山さん宅)0750 ~ 0850(林道終点) ~ (鳥居) ~ 1140(日留賀岳山頂) ~ 1255(鳥居) ~ 1400(林道終点) ~ 1450(小山さん宅)

6:50頃家を出る。
この日は冬型で、平野部は晴れていたが、山はどれも雪雲の中。高原山も日光の山も那須のほうも、白く煙っていて山は見えない。

アプローチは箒川沿いを走るR400をずっと辿る。
塩原温泉を過ぎ、日塩もみじラインの分岐を左に見送ったら、箒川を渡って白戸集落へ上る。
集落の奥にある小山さんが敷地の一部を登山者用の駐車場に提供してくださっており(8台くらい駐車可能)、ここにありがたく車を置かせてもらう。
小山さん宅の庭を通り、黙って入山するのも気が引けたので、玄関から声をかけたらお婆さんが出てこられた。
雪が降っていて、付近の畑は薄っすら白くなりはじめていたが、お婆さんによるとまともに雪が降るのは今シーズンはじめてらしい。

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玄関の外に置かれたノートに記帳して入山する。
家の裏手に鳥居がある。

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小山さん宅の裏山をひと登りすると、送電鉄塔の先で林道に出る。

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しばらく林道を辿り、小山さん宅からちょうど一時間ほどで林道終点に着く。

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その先は思っていた以上に雪があった。どうやら山は昨日から雪だったようだ。
雪に埋もれて夏道はもうほとんどわからない。

念のためコンパスを出して北上。
比津羅山の東を巻くようにして正面の尾根に取り付く。

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急な尾根をしばらく登るとP1514の肩の付近で傾斜が緩み、少し行くと鳥居がある。

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鳥居の先で稜線上に出ると風が強く、急に寒くなる。
たまらず一枚着て、下もカッパをはく。ニット帽とグローブも出した。

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ガスっていて山頂が見えない。
そのせいもあって、なんだかなかなか山頂に着かない・・・。

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ようやく登頂。
360°遮るものがないすばらしい眺めのはずが・・・まっしろで何も見えない(涙)。

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北の方角。
大佐飛山や男鹿岳など、男鹿山塊の秘峰が目の前に見えるはずが・・・まっしろで何も見えない(涙)。

快適に休める場所もないので即下山。
風を避けられるところまで移動して小休止。
雪雲はすぐに引くかと思っていたが、結局一日雪だった。

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下りは登りのトレースを辿る。

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年中風が強いようで、横に伸びたり、捻れて伸びた木が多い。

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尾根の下部のほうまで下ると、雪が融けていた。

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林道終点まで来ると、もうすっかり雪がない。

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下界は晴れていた。
行きはまっしろで何も見えなかったが、林道から塩原温泉が遠望できる。

帰りも小山さん宅で声をかけたら、やはりお婆さんが出てこられた。
後からもう一人山へ行ったということだが会わなかったので、どうやら途中で引き返したらしい。
玄関の外に置かれている「日留賀岳」と書かれた手拭いをお土産に買って帰った。

さあ温泉!
せっかくなので、日塩もみじラインをしばらく上って奥塩原温泉まで行き(もみじラインはここまで無料)、新湯の共同浴場に浸かった。
新湯には共同浴場が三つあり、どれも300円で入れる。
この日は「むじなの湯」に入った。

・・・ここ最高!やっぱ硫黄泉が一番だ。
湯温がそこそこ高くて自分好み。洗い場がないので混み合うこともない。
この日は寒くて唸り度指数も高い。
硫黄泉というのは伊那谷付近にはないので、なんだかとても久しぶり。
こんな温泉に毎日入れたら最高だろうな・・・。
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