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アクスム

2010/5/8 土
昨日は朝から晩までずっと断水、かつ夕方以降は停電のダブルパンチだった。停電はまだしも断水が長く続くのは不便だなぁ。
今回はバス・パークの目の前の宿なのでちょっとのんびり4:00前に起きて出発の準備。起きた時間には水も電気も復活していて助かった。
5:00前にバス・パークに行ってみると、当然ながらまだゲートは閉まっている。でも、今回はラリベラの時と違ってそれほど混雑しそうな雰囲気ではない。5:00過ぎにゲートが開き、最初にゲートの前で列を作っていたミニバスがパーク内に入る。ミニバスが入り終えると係りの人が自分らを手招きしてくれ、チケットを持っている自分らを優先的に入れてくれた。バスまで案内してくれた上、いの一番にバスに乗り込んで席も選べた。荷物はまた屋根の上かと思ったら、今回は車内に持ち込ませてくれた上、荷物代も請求されなかった。
しばらくして他の人たちもパーク内に入ってきたが、やはり混乱はない。バスが一台しかなかったラリベラと違い、マケレのバス・パークは大きくて各方面行きの大型バスやミニバスが腐るほどある。アディスアベバなどもそうだったが、複数のバスがある大きなバス・パークはラリベラのような混乱とは無縁のようである。今考えてもラリベラのバス・パークは酷かった・・・。
今回のバスは当たりである。ラリベラの時と違ってヤクザな雰囲気がなく和気藹々としている。こういうバスでの移動はとても楽しい。
6:00過ぎ、満席にはなっていないがバスは出発。途中で人の乗り降りがあるのでそのうち自然と満席になる。予想より早く2時間半ほどでアディグラートに着き、30分ほど朝食休憩。エチオピアはカフェとレストランが明確に分かれていて、軽い食事はカフェでとれる。こういう地元の人が気軽に利用できるカフェがあるというのは実にいいなぁと思う。コーヒーやマキアートはもちろん、ドーナツやパン、ケーキといったものが食べられる。しかもどこで食べても実に旨い!
アディグラートの先にはグランドキャニオンのような景色が広がっている。非常に乾燥していて脆そうな地質だ。脆そうな崖の奥には、西上州の妙義山のような岩山がポコポコと幾重にも連なっている。やはり脆い岩質で、見栄えはするが岩登りには向いていそうにない。
バスの中にはやはり酔ってしまう人が何人かいて、バスに準備してあるゲロ袋が大活躍。車酔いする人にとってエチオピアのバス移動はさぞ過酷だろうなぁ・・・。
やはり予想より早く13:00過ぎにアクスムに到着。バス・パークでないところに降ろされるので、見当をつけて暫し歩く。リクシャーが声を掛けてくるが、50Bとか有り得ない運賃を言ってくる・・・リクシャーは1B、2Bで乗るもんだろ。マケレからここまで70Bで来てるのに、市内の移動に誰が50Bも払うんだ?やはりアクスムはちょっとツーリスティックなのだろうか・・・50Bと安宿のあるエリアは、案の定バスを降りたところからリクシャーなら1B、2Bで行ける距離だった。2軒見たうち快適そうなETIOPIS HOTELにチェックイン。シャワー、トイレ付きで一泊90B。この宿は大当たり!久々にホテルらしいホテルで実に快適だ。部屋は明るく、中庭に面したテラスまである。シャワーの水の出も申し分ないし、トイレもちゃんと流れる。
アクスムはエチオピアの北部では珍しく土産物屋が軒を連ね一見ツーリスティックなのだが、観光客はほとんどおらず宿はどこもガラガラ。特に外国人は皆無だ。時季によっては観光客が押し寄せたりするのだろうか?とてもそうとは思えないけど・・・。
一見したところ、自分らの他に外国人と言えばオーバーランド・トラックがとある宿の前に一台止まっているだけ。オーバーランド・トラックかぁ・・・ウザイので二度と遭いたくないと思って
いたのに・・・もう遭わないだろうと思っていたのに・・・またかよ!同じ宿じゃなくてホントよかった。移動が大変だったであろう一昔前ならいざ知らず、これだけ足に事欠かない今になってわざわざ高い金払ってトラック・ツアーに参加する意味がどれだけあるのか甚だ疑問だ。参加している人には悪いけど、ツアーのトラックに乗っている限りその国の本当の姿は見えてこないだろうし、土地の人との本当のふれあいもないことだろう。後になって個人で旅してみない限り一生気付かないことだろうけど・・・。
アクスムでは数軒当たったうちの一軒のネット屋で自pcを接続できた。1時間24Bと料金は少し高かったけど、エチオピアでは貴重な機会だ。
ネット屋から帰った後、宿のテラスでマユミに散髪してもらった。2月の頭にインドのブッダガヤで散髪して以来3ヶ月振りである。部屋のテラスにはなんと照明まであり、暗くなってもノープロブレム!すごい!
すっかり時間が遅くなってしまったため宿のレストランで食事してたらサプライズがあった。見覚えのある一人のエチオピア人が「ヨシ!マユミ!」と声を掛けてきた。「どこで会ったか覚えているか?」と聞いてきたのだが、顔は覚えているのにどこで会ったか思い出せない・・・。そう言うと、「ミカエル・ミンダで車に乗っただろ」と言われてようやく回路がつながった・・・数日前ミカエル・ミンダでピックアップに乗せてくれたアンゲソンだ!何たる偶然!隣のバーで飲んでいて、たまたまトイレに立ったとき自分らを見かけたらしい。アクスムの近くに住んでいるとは言ってたが、たまたまこの時アンゲソンがバーにいなければ、自分らが別のところで食事をしてたら、会うことはなかったのだ。こんな偶然ってあるんだねぇ・・・。
食事の後、友達数人とビールを飲んでたアンゲソンに合流した。年も仕事もバラバラの人たち全員が歓迎してくれ、自分ら二人にビールを4本も奢ってくれた。実に気さくで面白い、気持ちのいい人たちだった。なんてグレートな国なんだ、エチオピアは!ますますエチオピアが好きになってしまった。
エチオピアは世界の最貧国の一つだけれど、ものすごく頭のいい人が何人もいる。そういう人たちが国を支え、このユニークな国が成り立っているのだなぁと実感する。

8may2010 アンゲソンと仲間たち

2010/5/9 日
朝からアクスムの観光に出かける。アクスムもピースな空気の漂うのんびりしたいい町だ。唯一舗装されている幹線道路は歩道が広く、そこにカフェがテーブルを出していて地元の人たちが朝のコーヒーを楽しんでいる。自分らもとあるオープン・カフェに立ち寄ったが、パンもマキアートもコーヒーも相変らず絶品だ。
最初にシオンの聖マリア教会を訪ねた。入場料に一人120Bも取られるのが痛いが、見る価値はあるかも。古い方の教会は女人禁制のため、マユミには悪いが自分だけ中を拝んできた。伝説によると、モーゼの十戒の石板を納めたアークがシオンの聖マリア教会に安置されているとされるが、残念ながらその聖堂には限られた聖職者しか入ることができない。
シオンの聖マリア教会の近くには、アクスム王国期に建造された多数のオベリスクがある。一枚の花崗岩から切り出された巨大な石碑は近くで見ると迫力がある。オベリスクを見ているときに前の広場に結婚式のパレードがやって来た。昨日も出会ったけど、エチオピアの結婚式はかなり派手だ。皆とても楽しそうで見ていて微笑ましい。
オベリスクのちょっと先にシバの女王の浴場とされる遺跡があるが、今は土地の人の水汲み場となっていて実にのどかである。これらアクスムの遺跡も世界遺産なのだが、エチオピアの遺跡はどこも「世界遺産」という気負いが微塵も感じられないところがいい。
そこから少し離れたシバの女王の神殿に歩いて行く途中、ローカルな住宅地を通った。今日は日曜日で、外でコーヒー・セレモニーを催している家が数軒あった。各村で女性たちが持ち回りで接待し合うものらしい。誰でもウェルカムといった感じで実に気持ちがいい。誘われるまま2軒ほど立ち寄ったが、どちらも熱烈歓迎だった。ちょうど昼時だったので、コーヒーの他インジェラや豆、ポップコーンなどもご馳走になった。アシェトン村のメレセの家に行った時もそうだったけど、村の各家庭で食べられているインジェラは町のレストランで食べられるインジェラより格段に旨い!肉厚でそれほど酸味が強くないので、パンのようにインジェラだけでも美味しく食べられる。
厚さが2cmほどもある、おそらくインジェラと同じ原料の食べ物が面白かった。コーヒーを飲んで一段落したところで、コーヒー・セレモニーにお呼ばれしている近所のおっちゃんが刃物を使って割ってくれた。ものすごく硬いパンといった感じで、カンパンのようでとても美味しい。
ご馳走になった後は心付けで幾らかおいていく。幾らかと言ったって2B、3Bの世界だ。商売ではなくもてなすのが目的なので、僅か数ブルを受け取って気持ちよく見送ってくれる。子供から年寄りまで、男女も問わず実に気さくで親切、とてもフレンドリーな人たちだ、エチオピアの人たちは!裕福なわけではないのに、ただ立ち寄っただけの旅人にも損得勘定抜きで接してくれるのがうれしい。人の温かみというものを心の底から感じることのできる国だ。
そのまま数人の子供たちに付き添われてシバの女王の神殿に行く。シバの女王の神殿も、遺跡がどうのこうのではなく、のどかでいいところだ。吹き抜ける風が実に心地いい。人影もなく静かだし、風に吹かれながら木陰で昼寝でもしたい気分にさせてくれる。
アクスムで誤算だったのは、次の目的地ゴンダールへの足だ。昨日人から聞いて判明したのだが、実はアクスムはターミナルの町ではなく単なる通過点であった。ガイドブックにもデカデカと出ているからてっきりターミナルの町かと思い込んでいたのだが、アクスムからゴンダールへの直通バスは存在しなかった・・・。ゴンダールへ行くには、アクスムから60kmほど西にあるシレでバスを乗り換えねばならないのだが、ゴンダール行きはターミナルのシレを早朝発つ便しかない。
宿に帰る途中、明日ゴンダールに行くイスズがあるという話を聞いたので運ちゃんと交渉してみたが、お金の折り合いがつかない。はじめ一人400Bと言ってきたところを200Bまでは下がったが、それでもウォルディアからマケレまで100Bで乗せてもらったことを考えると高過ぎる気がする。パブリック・バスで行くことにして話を打ち切った。
シレか近郊の町で予定外の一泊をすることになりそうだ。

9may2010 新しいシオンの聖マリア教会にある1000年前の聖書 9may2010 オベリスク

9may2010 結婚式のパレード 9may2010 コーヒーセレモニーに呼ばれた家

9may2010 コーヒーセレモニーにいた子供 9may2010 シバの女王の神殿に向かう途中
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