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林道陣馬形線と吉瀬ダム

10月30日(日)、林道陣馬形線をトレースしてきました。
昨年の秋に一度行ってみたのだが、その時は一部区間が工事中で全線トレースできなかった。
およそ一年ぶりの再戦。

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林道陣馬形線は陣馬形山の西の中腹を南北に走る林道で、総延長22,851m。
中川村と飯島町、駒ヶ根市に跨っており、一番長い中川村分が13,792m、駒ヶ根市分が7,549m、飯島町分はちょっとかすめる程度の1,510mとなっている。(ちなみに、林道の走る飯島町の日曽利(ひっそり)は、中川村となる以前の南向村から飯島村へと編入された地区で、そのため地図を見るとそこだけ不自然に突出した形になっている。)
山の向こう側、陣馬形山の東の中腹を、折草峠のある西伊那線(県210)が走っている。

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中川村内の林道はこんな感じ。車は滅多に走っておらず、勾配も緩いのでのんびりサイクリングするのに打ってつけ。

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飯島町との境にほど近い紅葉橋のたもとに東屋がある。
今年は紅葉が今ひとつのようですが、ここの紅葉(もみじ)はきれいに赤くなっていた。

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紅葉橋からの眺め。林道は標高900mほどのところを走っているので、眺めはすこぶるよい(樹林の中がほとんどですが)。
今年できた田切の道の駅が見える。その先はまだ国道のバイパスがつながっていないが、こうして見るとだいぶできている。

中川村内があんな感じだったので、てっきり全線舗装済かと思い込んでいたら、村の先は未舗装だったんですね。ちょっとビックリ。

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ここからダートが9kmほど続く(ほぼフラット)。中川のほうから入れば下りです。

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駒ヶ根との境に素晴らしいテン場が・・・。

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(左)ここから林道北の沢線を行けば日曽利に下りられる。
(右)陣馬形線はここから駒ヶ根市に入る。さらにちょっと行くと林道南入線も分岐していて(こちらは舗装されている)、中沢の永見山方面へと抜けられる。

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林道永見山線の分岐。獣除けゲートの向こうはやはり舗装されている。
ここからも永見山方面へエスケープ可能。南入線に合流して中沢へ抜けられるもよう。

林道陣馬形線の駒ヶ根側入口
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ここに出るのかぁ・・・と、ちょっとした発見の喜び。

さらに天竜川まで一気に下る。
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帰りに吉瀬(きせ)ダムに寄ってみた。
吉瀬ダムは天竜川本流に設けられているダムであるが、黒部ダムや矢木沢ダムのようないわゆるダムとはちょっと違う。
いわゆる堰である(堰のことを英語でダムというのだろうけど・・・)。利根大堰と同じのようなもの。

自宅の近くに南向発電所というのがある。
自宅の前の水路を1kmほど流れ、そこから天竜川まで水流を落として発電しているのだが、さて、その水路の水はどこから来ているのか?
自宅の目の前で水路は地中へと消えている・・・。

もちろんその大量の水は天竜川から来ているのだけれど、それがどこで取水されているのかずっと気になっていた。
実は、それがはるばる駒ヶ根の吉瀬ダムで取水されていたんですね。
自宅から11kmほど、吉瀬ダムで取水された水は地中の隧道の中を流れ、自宅の目の前で再び地上に姿を現す。その水流を使って発電するというなんとも壮大な水力発電所なわけである。
天竜川のその11kmの区間というのは(ほぼ中川村の中ということになる)、坂戸峡をはじめ流れが急な区間であり、その天竜川の急流(高低差)を利用して発電しているという寸法。
これを手掛けた福沢桃助という人はすごい、と思う。
ちなみに南向発電所は、日本の電力王とされるその福沢桃助(福沢諭吉の婿養子にあたる)が最後に手掛けた発電所とされる。

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吉瀬ダム。取水堰堤なので、ダムの上流と下流の水位差はあまりない。土木学会推奨土木遺産であるらしい。

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天竜川のダム下流(左)と上流(右)

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ダムの上を歩いて見学できる。

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取水口。ここから先、11km離れた南向発電所まで地中の隧道の中を流れる。

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この左側の斜面のどこかに隧道が通っている。

ちなみに・・・天竜川の対岸をR153が走り、かつバイパスまでズドンと通った現在(まだ途中までだけど)、地元の人がこの道を利用することはほとんどないのだけれど、曲がりなりにも県18となっていて、かつその前後は広くて走りやすいものだから、他県ナンバーの車がしばしば走っている。日曜など走っている車の九割以上は他県ナンバーの車だ。
が、ご覧の通り、車対自転車でもどちらかが避けない限り追越しもすれ違いも不可の狭い道なので、車で走るならこの区間は天竜川の対岸を走ったほうが快適ですよ。

隧道が通っているおかげで、これから先もこの区間は道を拡張することができない=車がそれほど走ることはなく静かなままである。
住む人にとってはよかったのではなかろうかと、個人的にはありがたく思っている。
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