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冬の野宿遍路 15日目 休養の桂浜・・・最恐の浦戸大橋を渡って

2016/2/9 火
晴れ、朝2℃ (温度計の精度不良により4℃程度低く見積もっている可能性あり 2017/12/27追記)
始:7:20 ~ 終:11:15 歩行:9km
(瑞山神社)0720 ~ 0800(32番禅師峰寺) ~ (浦戸大橋) ~ 1115(桂浜)

6:00起床、コーヒーとパンを食べてテント撤収。
瑞山神社と武市家の墓をお参りして、7:20発。
今日は半ば休養日のつもり。桂浜まで移動して風呂に浸かる予定である。

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(左)瑞山神社の本殿と、(右)武市家の墓
一晩お世話になりました。

吹井の先のトンネルを抜けると石土池があり、そこからすぐのところに32番禅師峰寺(ぜんじぶじ)がある。
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(左)32番禅師峰寺の山門と、(右)寺の境内からの眺め
小高いところにある寺の境内からの眺めはなかなか。遠くに浦戸大橋が見える。

寺から下りて、県道と並走する細い道を行く。
途中にあった小さなGSでガソリンを0.7Lほど買う。この旅はじめての給油。
ボトルを二本使っているから、朝晩使ってだいたい一本で8日か9日ほど持つ計算だ。

三里で道路を渡るため信号待ちをしているとき、おばあさんに声をかけられた。
「私は渡れますか?」と訊かれた気がした。
てっきり目が見えないか認知症の人だと思い、「いえ、まだ渡れません」と答え、一緒に渡ってあげようとしたのだが、よくよく聞いてみると、
「渡しで渡りますか?」
そうおばあさんは訊いていた。

そう、この先はルートが二通りあるのだ。
渡船で浦戸湾を渡るか、浦戸大橋を渡るか。
渡船のほうは人、自転車、それから125cc以下のオートバイは無料だから、普通は渡船で渡るのだと思う。
おばあさんに声をかけられた道路を渡ると渡船乗り場まで一直線だから、渡しで渡るのかと、そう声をかけてくれたのだろう。

自分らが道路を渡ったのは、その先にあるマルナカで夕飯の買い出しをして朝食を食べるためだった。
買い出しのあとしばらく歩いてから道をはずれ、浦戸大橋へ向う。
浦戸大橋を渡って桂浜へ。

土佐まで来て桂浜に寄らない手はなかろう。
月の名所の桂浜。おそらく高知で一二を争う観光スポット。ま、そんなことはどうでもよいのだけれど・・・。
自分としてはやはり25年ぶりの桂浜がどうなっているのか興味があったし、何より風呂に入ってそのまま幕営できるとっておきの場所である。

その桂浜へ行くのに浦戸大橋を渡る。
この日はめちゃくちゃ風が強かった。夜ラジオを聞いたら、強風のために本州と四国を結ぶ橋はことごとく二輪車が通行止になっていたほどだ。
で、この浦戸大橋を歩いて渡るのはめちゃくちゃ怖かった。
歩いて渡った橋としてはこれまでの人生最長、そして生まれてこの方最恐の橋だった。
風の強い日にこの橋を歩いて渡るのはほとんど自殺行為である。

まず、浦戸大橋は橋の下を船が通る都合上、非常に高いところに架かっている。境港にある境水道大橋などと同様である。
が、端には高いフェンスがあるので、海に落ちそうという恐怖感はない。
この橋が怖いのはそっち側じゃなくて逆の車道側。風で車道のほうへ煽られて車に轢かれそうな恐怖感がある。
歩道がとにかく狭いのだ。人一人分の幅しかない。人とすれ違うなんてまったく不可能、どころかザックを背負っているとガードレールに擦りそうな狭さである。
そしてこの橋は交通量が多い。特に大型車が多く、歩いているすぐ横を大型車がひっきりなしに、しかも猛スピードで通り抜けていく。
風に煽られて車道に落ちようものなら、かなりの確率でトラックに轢かれると思う。

耐風姿勢をとりながらじりじり上る。
海上に出ると一気に風が強まる。半端ない風が吹いている。
えっ!ここを歩いて渡るのって可能なのか・・・?不可能なんじゃ・・・やってはいけないことをやっているのではないか、そんな気がしてくる。
まさに手に汗握る状況。掌が脂汗でじっとり濡れてくる。
なんで橋を渡るだけのことにこんなに緊張してるのだろう???ありえないわ、これは。

橋の真ん中あたりはほとんど暴風だった。
写真を撮るどころか後ろを振り返る余裕すらない。
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写真ではまったくわからないであろうが、生まれてこの方最恐の橋!

上り終えると今度は下り。一刻も早く安全圏に下らなければ・・・と、気ばかり焦る。
橋を渡り終えたときは助かったと思った。
もう二度と渡りたくねーわ、この橋は。
歩道を一方だけにまとめて倍の広さにしたほうがまだよかったのではないか、と激しく思う。
これまでに橋で車に轢かれた人はいないのだろうか???

橋を渡りきると、歩道はそのまま遊歩道につながっていて、浦戸城跡の中へ導かれる。城跡の中を遊歩道が縫っているのだ。
言うまでもなく、浦戸城は秀吉以前の四国の覇者=長宗我部の城である。
桂浜から少々距離があるので、人はまばら。

テン場に目星をつけて国民宿舎へ。
風呂に入れることを確認してから、ひとまず桂浜へ行ってみる。

これまでがまったく嘘のような人出だった。平日とは思えない。大河の龍馬伝以降人が増えたのではなかろうか?
桂浜は今も昔もすばらしいテン場であるが、こう人が多くては落ち着かないであろう。25年前は桂浜にテントを張ったのだ。
その時は龍馬記念館なんてものはなかったし、まだ闘犬センターがあって、実際に闘犬を見ることができた。
おそらく残っている建物は当時と一緒だと思うが、闘犬センターだったところは今は「とさいぬパーク」となっていて、そこで(土佐犬の)横綱の土俵入りだけは見られるらしい。
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(左)月の名所は桂浜~♪  (右)昔は闘犬センターだった「とさいぬパーク」

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龍馬像とも25年ぶりの再会

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(左)今回、(右)25年前の坂本龍馬像

さて、風呂。
1月24日、伊那谷を発つ前日に入って以来、16日ぶりということになる・・・。
正午前から国民宿舎でのんびり湯に浸かった。
風呂は国民宿舎の三階にあり、そもそも宿舎自体が高台にあるので桂浜を見下ろす展望は抜群だが、風呂自体は非常に狭い。そしてたぶん温泉ではなかったと思う。
が、そんなことはこの際どうでもいい。めちゃくちゃ気持ちよかった。
他に客はなく、最初から最後まで完全に貸切状態。Tシャツ、パンツ、靴下の洗濯もさせていただいた。
ヘッドランプとカメラのバッテリーもここぞとばかりに充電させていただく。

失敗したのはエネループの充電器。ヘッドランプは単4電池を三本使うのだが、一度に二本しか充電できない。おまけに、充電するのに非常に時間がかかる(泣)。
一度に四本充電できる急速充電器が欲しい。

結局エネループのほうは充電が終わらず。
15:00に国民宿舎をあとにして、浦戸城跡へと戻る。
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トイレに水を汲みに行って16:00前に幕営
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