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バクー通過

2012/5/21 月
始:9:20 ~ 終:19:15 走行:97km
~ Bakı ~ Dənizkənarı ~ Səngəçal ~ Qobustan ~ Ələt

宿はそれほど時間にうるさくはなさそうであったが、一応昨日言われたとおり8:00過ぎにチェックアウト。自転車に荷物を積んでからチャイをご馳走になる。
のんびりと9:20に出発。幹線のE119でバクーへ向かう。まったくテンション上がらんわ・・・。
実はちょっと戻って迂回することも考えたのだが、道が悪かろうということと、地図のために本屋だけはのぞいてみようということで、とにもかくにもバクーを目指すことにした。

朝のうちは曇っていてまだ走りやすかった。ま、それでも十分不快なんだけど、車が多くて。
新市街のあたりが特に酷い。イスタンブールの時みたいに右から車が合流してくるのが怖い。それでもバクーはまだ自転車に道を譲ってくれるほうではあるが・・・。
旧市街に近づくと車が減ってだいぶ落ち着く。

一部の先進国は除くが、バクーのような大都市で車が多いこと以外に大変なのはだいたい次の三つ。
①バスやマルシュルートカ(ミニバスの乗り合いタクシー)・・・台数が半端なく多いし、乗り降りのためどこにでも止まるからとにかく厄介。
②路駐の車・・・止めたいところに止めるのが当たり前。二重駐車も当たり前。だいたい右側の一車線は路駐のために死んでいる。
③バックしてくる車・・・目的の場所を通り過ぎてしまったらバックするのが当たり前。もっともこれは市街地だけではなく、田舎道でも中央分離帯のあるような大きな道路でも一緒。片側三車線の道路なんかで車が前からえらい勢いでバックしてくるのに最初はビックリしたが、今ではすっかり慣れてしまった。バックだけじゃなく、前から車が逆走してくることもよくある。

いやーそれにしてもすごいな、バクー。これまで見てきた田舎のよさが余すところなくスポイルされている・・・。これはもう別の国と言ってよい。
そんなバクーにならもしかして、と期待して旅行人に載っているところとか人に聞いたところなど何軒か本屋を当たってみたのだけれど、やはり中央アジアの地図なんてものは影も形もなかった(隣国だからか簡単なカザフスタンの地図だけは売っていた)。
これにてバクーでのミッション終了!特に見たいものがあるわけでもなかったから、城壁の内側にすら入らなかった・・・。
最後にこの先しばらくないであろうマックで腹ごしらえ。トビリシのマックはできて間もないのか鬼混みだったのだけれど、さすがにバクーではそんなこともなかった。

12:30にバクーをあとにする。
市街地では大々的にユーロビジョンの宣伝が行われていたけれど、バクーの人たちは意外と冷静であった。
これまで教えてくれた人ごとに話がまちまちであったから、いつから始まるのか今ひとつ不明だったのだけれど、どうやら今日の時点で開催まであと五日であるようだ。ドイツで開催された前年の十倍のお金をかけているのだとか。

カスピ海に出てしばらく海沿いに走り、その先でE119に合流。あとはひたすらE119を辿ったのだけれど、この道がまた恐ろしく退屈な道だった。
目に入るのは石油基地とか夥しい数のクレーンとか、そんなものばかり。海から離れたところには延々と乾燥した茶色の大地が広がっている。
カスピ海といえば世界最大の内陸湖であるわけだけど、初めて目にした感動もまるでなかった。なんてったって海のほうへ目をやれば、目に入るのは石油基地とかクレーンばかりなんだから・・・。ところどころにビーチもあるのだけれど、こんなところで海水浴するのは嫌だなぁ。
それはさておくにしてもカスピ海はやはりデカイ。カスピ海っていうくらいだし、完全に海だよねこれは。

途中で何度かチャイをご馳走になった。
水場なんてものは一切なかったが、商店なんかに寄ったときに空のペットボトルを目にした人が「ここで汲めるよ」と声をかけてくれる。
ありがたや、ありがたや。

ひたすら退屈な道なのだけれど、平坦だから距離だけは出る。
実のところ、平坦で退屈な道ってのが一番距離が出たりする。立ち止まって景色を眺めたり写真を撮ったりすることがないからね~。

さて、ここのところ困るのがテン場だ。木がないから木陰なんて贅沢なことは望んでないけれど、それにしても身を隠せる場所がなさすぎる。
しかもE60が分岐したところからは、車が減ったのはありがたいのだけれど、牛避けのフェンスが道路脇に延々と張り巡らされていて道路の外にすら出ることができない。
Xıdırlıまで来たところでやっと枝道が現れ、ようやく道路脇に広がっている荒野に出られた。

ここまで不思議と蚊がいなかったのだが、標高が下がったせいかこの場所は蚊だらけだった。付近を偵察しているだけで蚊の大群に襲われるという不快指数120%の場所。
暑いから炊事は外でしたいところであるが、蚊に襲われるからそうもいかない。蚊と暑さとどっちを取るかといったら迷わず暑さを取るわけだけど、それでも日のあるうちはまず無理で、日が沈むのを待ってクソ暑いテントの中で炊事・・・けっこうな地獄絵図となる。

テントを張っているときも張ってからも、牛追いの人がやって来て何やらいろいろと親切に言ってくれていたのであるが、残念ながら何を言っているのかほとんど読み取れなかった。

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宿をあとにして                          バクーを目指す

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ユーロビジョン開催まであと五日                早々にバクーから退散

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廃鉄の回収中が車自体が廃鉄にしか見えない・・・     カスピ海に出ても特に感慨もなし

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その後はずっとこんな感じの道       延々とフェンスが張り巡らされていて道路の外に出られない・・・

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テン場の写真も撮り忘れて翌朝撮影・・・
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