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8速で組むか9速にするか

P1110040_サイズ変更
本文とはまったく関係ないですが、オランダの日常(ユトレヒト)。
右から歩道、自転車道、車道となっている。自転車道と車道の幅がほとんど変わらないという、日本では絶対ありえない現実が実際にある。

SNELの外観_サイズ変更 おっちゃんの店の外観_サイズ変更
そして、振り向けば自転車屋。スポーツバイクから実用車までなんでもござれ。店によって特色がある。
自転車好きにとっては街をぶらぶらしているだけで楽しいという、ある意味天国のようなところです。

260はボスフリーの7sで組まれている。
これは常々思っているんだけど、自転車を旅の道具として使う場合、ギアは7sもしくは8sあれば十分である。長旅になればなるほど、それで何ら不都合は感じないと思う。
その意味からいえば、260もイニシャルの状態で十分ということになるのだけれど、ただねぇ・・・部品の質が悪すぎる。
何よりハブのベアリング、これがまったく信用できない。
車輪が惰性で回っているときにスプロケがうねうねと揺動するのもすごく気になる。スポークが単なる鉄であるのも妥協できない点だし、できれば軸はクイックリリースにしたい。

そんなわけでホイールを新しく組むことにしたんだけど、その際にフリーハブは8、9、10s用のものにした。
7sというのは今日日の日本ではほとんど絶滅危惧種で、もはや7s用のフリーハブなんて簡単には手に入らない。もし手に入れられたとしても、あえて7sなんかで組んでしまうと、その後の潰しがきかなくなってしまう。
そこまでして7sにこだわる理由は何もないので、無難な線で8、9、10s用のフリーハブにしたというわけ。

そこで8sにするか9sにするか。
今回フロントのチェーンリングは換えないから、8sにするのが一番問題がなさそう。なぜなら6、7、8sでチェーンが共用だから。
9sの場合はチェーンが薄くなり、内リンクの内幅でいえば、6、7、8s用が2.4mmに対し9s用は2.2mmとなる。
そしてこれは主にフロントが多段ギアの場合の話だけど、シマノの規格では双方の場合のチェーンリングの板厚も異なっていて、7、8s用は2.2mm、9s用は2.0mmとなっている。チェーンリングやクランクセットに8s用とか9s用があるのはそのためだ。

260はもともと7sであるから、8sにしても問題ないはずだけど、これを9sにした場合はどうなのか?
9s用のチェーンで問題なく使えるのか?
これはもう実際にやってみないとわからないですね。
チェーンリングを見た感じだと大丈夫そうだし、実際に9sチェーンをチェーンリングにかけてみてもいけそう。
が、これが動的にも問題ないのか、変速しても問題ないのかはやはり実際にやってみないとわからない。
ま、たぶんいけそうですけど・・・。

実用上、8sで不足がないのなら8sにしておいたほうがいい、というのもある。
これは主に部品の入手のしやすさからで、8s用のチェーンなら世界中どこでも手に入る。6sや7sのMTBなら世界中どこでも走っているからだ。
一方で9sとなると、手に入る国はかなり限られてくる。途上国での入手は絶望的に難しいでしょうね。

ま、そういうところを走ることを想定した場合の話です。
日本でのことを考えると、状況は真逆であったりする。今や8sでさえも絶滅危惧種になりつつある(涙)。
今はまだどうにか入手可能な状況にあるけど、あと数年もしたらかなり厳しい状況になっているのではなかろうか。
8sどころか、スポーツバイクがトップグレード以下も11s化している昨今、9sすらも脇に追いやられつつあり、徐々に怪しい状況になってきてますね。
これは、リアがここまで多段化されてくると、フロントはシングルでいけるという線が出てくるということでしょうね。
実際に流れとしてはそちらの方向へ進んでいるのでしょう。ギア比のダブりがなくてそのほうが効率がいいですから。

ギア比のダブりというのは、例えばフロントダブル、リア11速だと、数字上は合わせて22速ということになるわけだけど、実際のギア比はさにあらず、ということです。
実際にはギア比の重複がかなりあり、重複分を省くと使えるのは6割くらいでしょう。ダブルの11速(トータル22速)なら、実際のところはその6割で13速ほどの実力しかないということです。重複している分は無駄な重りを持って走っているということ。

さて、そんなこんな想像を無駄に膨らませて考えた結果、8sにする方向で固まりつつあったのだけれど、スプロケの歯数構成を見て気が変わった。
フロントのチェーンリングは52Tで、これはハッキリ言ってかなりデカイ。
といっても26inや700cの場合と意味合いはかなり違っていて、実際に走ってみると、平地で普通に走るには52Tくらいないとダメなのかなとも思える。
が、自分らの使い方を考えると、どうしても上りや悪路での使用をメインに考えたくなる。そうすると52Tというのはやはりデカイ。
とはいえ他に適当なものがないのだからしようがない。クランクセットもいろいろ当たってみたけれど、安く入手できそうなものはないですね。多段ギアのものを買ってシングルで使うには、あまりに高すぎてもったいなさすぎる・・・。

フロントが52Tであれば、リアにはぜひとも34Tが欲しい。
もちろん8sにも34Tはあるのだが、問題はその歯数構成。11-13-15-17-20-23-26-34となっている。
これはある意味とてもよく考えられたギア比かもしれない。11Tから26Tまである程度クロスさせて、最後に思い切り飛ばして34T。
普段使いでは主に26Tまでを想定し、34Tはあくまで万一のための保険。34Tをエマージェンシーの飛び道具と考えた歯数構成となっていて、これはたぶん一般的には理にかなったギア比になっていそう。
が、主にロー側を多用する自分らの乗り方には適わない。26Tから一気に34Tとなってしまうのはあまりに落差が大きすぎる。

そこで9sですよ。
9sの11-34Tのカセットの場合、その部分にギアが一枚足されて平滑化されている。
歯数構成は、11-13-15-17-20-23-26-30-34となる。
これなら間違いない。
しかも、ALIVIOクラスのCS-HG400にすれば、8sのCS-HG41に比べて重量もかなり軽量化されているように見える(実際の数値は不明なのであくまで希望的観測ですけど)。

・・・というわけで、9sで組むことにして必要な部品をポチッとな。

(つづく)
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